# 04

午前中にだいたいの場所が決まり、とりあえず、ひと部屋使わせていただくことになりました。
午後からやっと制作に入れることに。
みんなかなり早いペースでどんどん作品に取りかかっていきます。その説明を伺うことがとても楽しいです。

# 03




今日はまず、美術館の収蔵品と展示作品の解説がありました。
今、一階に展示されているのは16-17世紀頃の大作です。トゥルネーとブリュッセルでもかなり技法が異なっています。
二階は近、現代もので三階は過去の研究員の作品など。一階はタピストリーそのものなのですが、上の階に行くにつれて領域が関係なくなってきていることが興味深かったです。

次に、実際にタピストリー制作が行われている部屋で技術の説明と修復の見学。このような機会がなければ全く知らなかったことばかりでした。

# 02

第二回目は、なごやかにお茶から始まりました。

中心となるアトリエは美術館の最上階、3階(日本の4階)にあり、階段の踊り場に大きなテーブルが置かれて共通スペースとなっています。ここにはコーヒーが用意されていて、お茶やランチ、雑談の場所になるようです。

それから、各自のアトリエに分かれて少し話し合い。
アトリエにはタピストリー・テキスタイル・ストラクチャーの三種類があり、それぞれに、シェフと責任者と三名の研究生が属しています。わたしの所属はテキスタイルで、同じアトリエのほかの2名はフランス人です。この助成は、審査員が応募者の書類を見て判断するシステムのため、応募者がアトリエを選択することができません。でも待遇や設備に差があるわけではありませんので、どのアトリエに所属しても各自の制作には影響しない気がします。


次に館内の図書室へ移動しました。

図書室はとても小さい部屋ですが、かなりテーマが絞り込まれていることもあって、見たことのない本が沢山で興味深いです。ここで制作する人は貸し出し可能とのこと。借りられる冊数も期間も曖昧なところがゆるやかです。



午後には、このセンターからちょっと離れた場所にある別のアトリエへ。
ここがかなり広くて感じがいいのですが、冷暖房がないので冬はちょっと厳しそうです。設備はほとんどなくて、シルクスクリーンも結構前から出来ないらしく、ほかにもアトリエ探さなくてはならないかもしれません。

# 01


@ タペストリー・テキスタイル美術・壁面美術センター
http://www.centre-tapisserie.org/


いよいよベルギー政府助成によるプロジェクトがはじまりました。
初日はこのような流れです。

・規約の説明
・今年助成を受ける9名、各自のプロジェクト紹介
・去年の研究員、ディレクターやアトリエの責任者等30名ほどでランチ
・アトリエの区分け、雑談

7名の助成はベルギーのフランス語圏政府であるコミュノテ・フランセーズから、2名の助成はフランス語圏エノー州からですので当然のことですが、はじめから終わりまで、進行に用いられた言語は見事にフランス語のみでした。
ブリュッセルのほとんどの場所では難しそうなことは英語で対応して下さるので、その甘さに慣れすぎていたことに気づきました。もちろん英語も不得意なのですが、分かる単語数だけでも全く違います。フランス語にも、もっと力いれなければと思います。

アトリエは十分な広さで、必要な設備は整えて下さるとのことです。往復4時間弱とやや遠いので、道具と材料はきっちり揃えなければと思います。週に一度のミーティングも考えて、研究、制作は効率よく進めたいです。


ちなみにランチはこちらでごちそうになりました。

LE CHATEAU DE CARTES
Rue Saint-Bruno 20, 7500 TOURNAI
Tel. : 069.23.56.05

胡椒クリームのステーキとブリュッセルキャベツ、シコンペーストなどなど。
フランス料理とのことですが、ベルギー風味たっぷりのお料理でした。