# 32

ブリュッセルのレスポンサーブル家でカタログのミーティング。

カタログはA4よりちょっと大きめ不思議なサイズで、ひとりにつき8ページ。

日程表のスケジュールは厳守と言われていたので、正直かなり焦っていました。カタログには展示する作品たちの全体像を載せたいのですが、まだ展覧会搬入まで2ヶ月あるので出来ていない作品が結構多いのです。その上わたしにとっては、作品たちの配置も大切なことですのでその空間全体のイメージも一緒に掲載したい。

結局一緒に相談していた研究員たちも作品は完成していないとのことで、また後日ミーティングすることに。よかった!!グラフィックデザイナーとの本ミーティングが8月半ばなので、制作はそれまでになるべく進めます。


そんなこともあったので最近いろいろな展覧会のカタログ発行時期が気になっています。今までは、展覧会オープンと同時にカタログが準備されていることが当然と思っていましたが、必ずしもそうでなくてもいいのかと考えるようになってきました。もちろん、展覧会オープンのときに訪れた観客が作品を鑑賞した感覚を忘れないうちに手にできるのは理想的です。でも実際の展覧会において、その空間や展示物のバランスも重要な要素だと思うのです。展覧会の性質や展示作品の種類にもよりますが、空間のイメージもカタログに残した方がよい場合もあるはずです。以前とは違って多くのカタログがインターネットなどで手に入る時代になっていますので、展覧会時に持ち帰れなくても問題はない気がします。個人的には、少々待たされてもより多くのイメージが掲載されているカタログのほうが好みです。

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